櫻株稲荷神社 ~レイソル通りに稲荷がある理由~
千葉県柏市柏3丁目2−7
更新日 2026年9月9日
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スタまち情報
柏スタジアムに続くレイソル通りのわきにある小さな稲荷神社。 そこにはこんな昔話が言い伝えられています。 ~~ 柏は江戸時代の頃は、水戸街道の宿場町の間の小さな農村でした。時は幕末に近いころ、参勤交代のお休み所として有名だった茶屋で、水戸藩主の徳川斉昭公が昼食をとっていると、年老いた野きつねが寄ってきてきました。悪戯心を起こした殿様が弁当箱を腰を下ろしていた櫻の切り株に置き、「これ、野ぎつねや。その方、能があるか?あるなら泣いてみてはどうじゃ?」といいました。 きつねは、首をかしげながら、コンコンコンと泣いて見せました。 「ははっ、見事見事!ほめてとらすぞ!」と大笑いしました。 その声を聞きつけて家臣が「殿、いかがなされましたか?」とすすみ出ました。 殿様は「見てみよ、きつねがわしの言うことをきいて、鳴きおったぞ」と言いましたが、家臣がそばに寄ったときにはすでにきつねの姿は見えませんでした。 しばらくして出発の時、置いた弁当箱を片付けようと、切り株を見渡しましたが、弁当箱が見当たりません。 「その方ども、わしの弁当箱を片付けてくれたのか?」と殿様は家臣に尋ねますが、「いえ、手前どもは存じませぬ」と。 弁当箱といっても葵の御紋が入った御三家のご使用の品物です。ただ無くしたでは済まされないので、家来も茶屋の人たちも青ざめて必死に探しましたが、行列を遅らせることもならず、我孫子宿へと向かっていきました。 長い旅路ののち、殿様は水戸へ着き、ご自分の部屋に入ったとき、柏の茶屋で無くした弁当箱が置いてありました。 「野ぎつねめ、やりおったな。」と膝打ちをして「一国の領主たるものが、たとえ旅の気晴らしとはいえ、野ぎつねをからかったのは余の誤りである」と自分の愚かさをいましめました。そして、家臣を呼び「その方、茶屋の者たちが心配していることだろう。これより参って伝えてくるのじゃ。そして、野ぎつねの祠を立てるように伝えよ」と申しつけました。 そのお礼として、茶屋に「水戸屋」の屋号を贈りました。 この知らせを聞いた茶店の七右衛門は、鳥居や灯篭のある立派な祠を立てて、「櫻株稲荷大明神」としていつまでもきつねを大切にしました。 ~~ そして、この水戸屋は現在、郵便局通りのセブンイレブンが入っているビル「第一・第二水戸屋ビル」として、名前が残っています。
